動物の種類・解説

ジャンガリアンハムスター

ひ よ こ

ア ヒ ル

カワウソ

う さ ぎ

マンチカン

アメリカン ショートヘア

ダックスフント

柴 犬

ラブラドールレトリーバー

ゴールデンレトリーバー

バーニーズ
マウンテンドッグ

ワラビー

カピバラ

ダチョウ

ライオン

山羊

鹿

製作手記


ひよこ Chick

言わずと知れた鶏の子供です。羽化したての鳥の雛というのは、身体が濡れて痩せた体格があらわになり目も開いておらず、とても可愛いとはいえません。羽化後体毛が乾燥し、目も開いて餌を自分で突っつくようになる時期が可愛くなる頃合いのようです。あの頬ずりしたくなるフワフワの羽毛・・・いいですね。成鳥の羽は形状が複雑でパイル生地では表現が不可能ですが、雛の産毛ならばパイル生地で充分表現できます。だから雛を製作するには、パイル生地がちょうど適した生地なのです。ひよこの尾羽は目立たず、お尻がプクッと丸みを帯びた形になる様に心掛けました。

アヒル Duck

「ひよこ」に並んで同じく鳥の雛です。水鳥らしく、クチバシはスコップ型の形状で、「ひよこ」とはまた違った愛らしさがあります。目も怒った様なマブタをしており、これがアヒル独特の可愛らしさの特徴でもあります。

うさぎ Rabbit

ちょっと耳が大きく見えるかもしれませんが、ハイ。やや大き目に製作しています。流通の多いネザーランドドワーフは耳が小さい事で有名ですが、試作で耳の小さいものを作ってみたところ、何か別の生きもののように見えてしまうんです。モルモットというか、ビーバーというか・・・。文献を調べるとフレミッシュジャイアント、レッキス、ウーリー、ロップ、ライオン、アンゴラ、云々と色々ありますが、それぞれ個性が強すぎまして。誰が見ても「うさぎ」と判る形で落ち着きました。まぁ、アナウサギ属やノウサギ属なんぞの雑種という事で。
 白色と茶色の生地はパイル長さが10mmですが、灰色の生地は10mmが無くパイル長さが15mmの為に出来上がりがややごつくなりました。灰色だけ「ライオンヘッド種」の様に見えます。いわゆる「モフッ」となってます。

柴犬 Japanese midget dog Shiba・Shibainu

全体の印象がコロコロ太った感じに仕上がっています。もう少し痩せた、いわゆる「シュッとした」感じに仕上げてしまうと、成犬に見えてしまい・・・子供やないやん。と、なるので太らせました。まぁ、餌をたくさん食べているという事で。

鹿 Deer

背中の白色斑点は、当初ペイント処理する予定でしたが、茶色のパイルに黒色系塗料は比較的染まり易いものの、白色系塗料は塗料を弾くのか全く染まってくれません。色々試しましたがダメでした。途方に暮れましたが、茶色パイル毛を刈って白色パイル生地を貼り付ける方法に辿り着きました。「手作り感」丸出しになってます。
 「カモシカの様な脚」という例えがあるように鹿は脚が細いものですが、縫いぐるみで脚を細くして立たせようとするとわたを詰めただけの脚では体幹の重さに耐えられません。あまり針金は使用したくなかったのですが、φ1.2mm針金2本を捻って編んだものを3本使って三つ編みしてポリウレタンに埋め込みました。ちょっとよろけますが、立ちました。
【追記】作製モデルにした鹿ですが、資料からすると、オジロジカ Odocoileus virginianus のようです。ひょっとしたらダマシカ Dama dama かもしれませんが、いわゆる欧米で言われているバンビです。決してニホンジカ Cervus nippon ではありませんので・・・間違いのゴザイマセン様に。

アメリカンショートヘア American shorthair

実は小生、猫が大の苦手でありまして。苦手というのはつまり好きではないのであります。あの好き勝手にあっちこっち行く習性に「イ〜ッ」となるのです。ですがこの度、各ご要望を頂き製作するに至った訳であります。ただ、猫の製作はいつか必ず通る壁でしたので、作れてホッとしております。
 また他にも猫の製作を躊躇する原因であった部品の入手という問題がありました。それは他でもなく眼になるボタンなのですが、縫いぐるみ製作の大きさは実物大に設定してあるのでそれに合った眼の大きさでないと製作できませんし形状も猫眼の形でないと表現できません。。が、何とか行きつけのユザワヤさんで売っているφ12mmのサイズがちょうどしっくりくるサイズだったので大きさはクリアしたとしても色が橙色の他、アンバーか金色までしか無くなんだかんだとネット検索したらいやあるもんですね。青色が入手できました。ただ、欲を言えばネイビーがほしかった・・・。
 縞模様はスプレー染色しています。ティックドタビーは縞模様が極端に少なく鑑賞に絶えず、マッカレルタビーは逆に縞が細かく表現が困難の為、一番人気があるとされているクラシックタビーで落ち着きました。

カワウソ Otter

水族館で一番よく見かけるのが、コツメカワウソ Aonyx cinerea でカワウソの中でも一番、体が小さい種だそうですね。小生が資料にしたものは、ただ単にカワウソOtterとしか記されていなかったので、コツメに良く似たユーラシアカワウソ Lutra lutra だったかも知れません。が、子供はだいたい同じ大きさなのでご容赦を。
 今回作製したものは、生まれたばかりの赤ちゃんをモデルにしているので、目が半開きになっています。中にφ10mmのボタンを仕込んでありますので、無理やり開ければ目が見られます。生地のパイルは他の長さ10mmと違って長さ6mmを使用していますので、より幼さが感じられると思います。屋号のChildというよりは、Babyになってしまいました。

ジャンガリアンハムスター Dzungarian hamster

ハムスターは成体でも充分かわいいのですが、あえて作ってみました。大きさとしては成体よりも小さくなってるはずだと思うのですが、ボア生地の網状基底生地を縫製するには端がほつれ易い為に小生の技術ではこの大きさが限界なのです。 (T-T) ううっ・・・
 ハムスターの中でもポピュラーなジャンガリアンです。懐き易く、ノーマル色は安価で人気があります。色別で希少価値により値段に高低差がありますが、サファイアブルー Sapphire blue と呼ばれるものはのっぺりとしたベージュにグレイっぽい色でハッキリとした青色に見えるものではないのですが、それに似たボア生地というのがなかなか販売されていませんので、ここはあからさまに水色で製作しています。ノーマルグレイ Normal gray も「茶色を基本としたグレイの毛」と文献にありましたが、表現が困難なので黒色模様にペイントしたグレイ Gray とブラウン Brown に分けました。パールホワイト pearl white も加えて(と言っても製作する生地は白いだけですが)全4色としました。
 生地パイルの長さは、ハムスターの大きさが大きさなだけにカワウソと同じ6mmを使用しています。試作でワタ詰めをしましたが、小さすぎて重みが無くちょっとした風で飛ばされてしまいます。重みを持たせる為に、ワタの変わりになる物を色々考えましたが小石が適しているという事で、水槽用の砂利を使用する運びとなりました。ニュー鑑賞魚用底砂中目を天日干しして、一匹につき20g入れています。この為、持った感じがお手玉のようになってしまいジャグリングしたくなりますが、決して放り投げないでください。人にぶつかると危険です。

山羊 Goat

ウシ科ヤギ族 Capra の代表、ザーネン種 Saanen の子供をモデルにしました。羊 sheep とは違いますので、お間違え無きように。
 サンプルが出来上がった時は「アルプスの少女ハ○ジ」を彷彿とさせて感慨がありました。スイス等ヨーロッパ地方の山羊には、トッケンブルグ種 Toggenburg やアルパイン種 Alpine も居ますが、柄が複雑だったので却下しました。白一色ですと安価で提供できますしネ。サンプルを眺めながら今、小生の頭の中では「まって〜てごらん〜♪」が流れております。
 鹿の脚には、体を立たせる為にどうしても針金が必要だったのですが、出来る事ならなるべく針金は使用したくありません。山羊の脚は鹿の脚より太いのですが、やはりワタだけではフニャッとなり芯無しでは立ちませんので、他の方法で芯を代替え出来ないか頭を捻りました。という事で、脚の芯にストローを使用する事になりました。頼りなく聞こえますが、骨格としては弾力があり軽く縫いぐるみとしての強度もあり、なかなかの優れものです。ストロー材質はポリプロピレンです。

カピバラ Capybara

ネズミ目カピバラ科カピバラ属 Hydrochoerus hydrochaeris は、和名がオニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)だそうですごい名前ですね。キョトンとした顔立ちは好かれるに足りる容姿ではありますが南米では豚に替わって食用家畜だそうでどんな味か興味はありますがまあそれはさておき。
製作の要は、脚の先にありました。水生でもあり水かきがありますからどう表現するか悩みました。結局裏にフェルト生地を貼る方法で落ち着きましたが、まだ方法を模索しております。

ワラビー Wallaby

カンガルー科 Macropodidae の中でカンガルーやワラルーよりも最小種なので、手頃な大きさで製作できます。
パルマワラビー Parma Wallaby,Macropus parma 等と並んで日本の各動物園で認知されだしているベネットワラビー Benett's Wallaby,Macropus rufogriseus をモデルに作りました。別名はアカクビワラビー Red-necked Wallaby ですが、着色を多用するとパイルがごわつくので特に首は赤くスプレーしていません。
色のタイプとして茶色と灰色の2種を製作しましたが、実物はジャンガリアンハムスターと同じでブラウン地にグレー毛といったような曖昧な色合の毛ですから、念の為2色作ってみました。カンガルー科は脚が細く長いので、縫いぐるみにするとワタだけでは立位になりません。悩んだ挙句、山羊と同じく脚の芯にストローを使用する事にしました。片足に3本束ねて曲げて骨のように入れ込んであります。

ライオン Lion

トラに次ぐ猛獣で、ネコ目ネコ科ヒョウ属の最強種です。この春は各動物園でのベビーラッシュをメディアが取り上げるおかげで、映像資料には事欠かず助かりました。ただ顔付きがどの動物園でも統一感がないと思ったら、バーバリーやアンゴラ、インド等々生息場所により更に種類があるようです。よって顔付きは各資料の平均をとりました(無論、小生の偏見と独断による自己判断です)。
ベージュ色のスタンダードカラーの種類は、子供のうちは耳の裏や背中に黒い斑点があり子育てされる対象となるそうですが、この情報を耳にしたときに「仕事が増えるなぁ・・・」とは素直な感想でした。当初ペイントはしないつもりだったのですがそうもいかず、アメショのタビー柄を作製したときに懲りごりだった背中の斑点ペイント用の型板の切り抜きを渋々切りました。渋々すると案の定、出来がイマイチで模様がデジタル的になってしまいました。今後改善していく所存にございます。

ダックスフント Dachs-hunt

毛質は、スムース・ロング・ワイヤーの3種類あるそうですが、昔(昭和後期)に初めて見たダックスフントは毛が短くノッペリした艶をしており、ドーベルマンを小さく短足にした様な印象をずっと持っておりましたが、スムースヘアードと言われるものだったのでしょうか。今はロングヘアードらしい毛の長い固体の散歩される姿がそういえばよく目にする気がします。大きさではミニチュアやカニンヘンは人気ですが、作製対象はスタンダードです。
色は2色を作製しましたが、問題はクリームよりブラック&タンの「タン」です。生地の選定に四苦八苦しました。茶色傾向にあるとクリームやブラウンと呼ばれそうですし、橙色が強いとイエローと呼ばれますし。やっと決まった生地が届いて改めて作る試作をまじまじ見返すと「イエロー?・・・」という疑念は封殺しまして、表示は強引に「ブラック&タン」としております。

ダチョウ Ostrich

鳥類、中でも走鳥類で地球上最大級の大きさを誇るダチョウ Struthio camelusです。レアやエミューと間違えそうなのですがこれらの雛は縞模様ですし、後脚は他の3本指と違い、ダチョウは見た目2本指です。
作製のきっかけは、ダチョウ雛の産毛に似た生地を店頭で見かけたことでしょうか。黒色茶色白色が入り混じった生地はダチョウを作製する為だけにある生地の様で即、購入しました。作製方法は「ひよこ」と同じですが、問題は脚です。「ひよこ」に比べてはるかに大きい体でつり合いをとって立たせる事が心配でしたが、何とかフラフラしながらも立ってくれました。「ひよこ」の脚に使用している針金はφ0.9mmですが、ここでは体が大きい為、鹿に使用している物と同じφ1.2mmの針金を使用しています。片足には、2本よじった物を2セット用いそれを更によじって計4本使用します。口ばしも「ひよこ・アヒル」と同じく桧角材を彫刻刀で削ります。目にはユザワヤさんのB目(茶色)φ13mmを使用しています。